アスペルガー症候群は自閉症の一種ですが、知的障害がないことが自閉症とは大きく違う点です。
ですので、知能も言語も正常で、何が違うのかと言うと、社会の中では当たり前のルールなどがわかりにくかったり、ある一定の作業しか出来なかったり、特定の物にしか興味を示さなかったりするのです。
現代の医学ではまだ、アスペルガー症候群のはっきりとした原因は究明されていません。
残念なことに、発症の原因がはっきりしていないので、治療法が確立されていないのが現状です。
アスペルガー症候群の対処法
では、確立した治療法がないのに、この先どのように対処していったら良いのでしょうか?
一番の方法は、アスペルガー症候群という障害を周囲がきちんと理解してあげること、そして家族の理解が何よりも大事です。
失敗したからと言って叱ってしまったりすると不信感を抱き、それが原因で不登校になってしまったりもするのです。
あくまでも子供の自尊心を育んであげることが大切です。
なぜそのような行動に出たのか、そのような言動をしたのかを理解してあげる必要もあります。
それともう一つ大切なことは、本人自身が障害を受け入れることです。
アスペルガー症候群の人は、「できること」と「できないこと」の差が非常に大きい場合が多いようです。
また、 アスペルガー症候群の特徴の一つとして、特定の物に興味を持つという点がありますが、アスペルガー症候群の場合、このような点から規則的なことが得意な子が多かったりするのです。
その得意な点を伸ばしてあげられるように、周囲がそれを評価し、サポートしてあげることも重要です。
中には、その得意分野を伸ばして、芸術家になったケースもあります。
周囲がサポートして、色々な社会経験をさせてあげてください。それがきっと一番の治療法になります。